第110章複雑な病気の解決はあなたの専門分野です

「どうだ? 治療できそうか? なんだか顔色が悪いぞ」アレックスは、はっきりと不安を滲ませて尋ねた。

「手強いわ。でもいくつか案はある。まず確認しないと。いったん戻って文献を当たりたい」シャーロットは答え、すでに頭の中で治療方針を組み立て始めていた。

長年一緒に働いてきたアレックスには、シャーロットが思考の深みに沈んだときの気配がわかった。今は下手に声をかけないほうがいいだろう。

戻り道の車中、アレックスは運転に集中し、シャーロットは心の中で治療計画を反芻していた。

研究所に着いても、シャーロットは考え込んだまままっすぐ自分の執務室へ向かった。その様子を見て、所員たちがアレックスの周りに...

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